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ミュ-ジカル「ミス・サイゴン」、完全韓国版 [音楽・舞台]

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このところやたら、コンサ-トに通っている。7月の初旬、出かけたのは地下鉄2号線東大門の手前(うちから行くと)、新壇駅近くにあるホ-ル、演題は「ミス・サイゴン」だ。ソウルではかなりのロングランになっているらしい。新壇に来る前はブンダン近くのア-トセンタ-でかかっていたという。行く前に、ネットであらすじを調べる。何々、「オペラ、蝶々婦人を下本ととして...」。う~ん、自慢じゃないけど「蝶々婦人」のスト-リ-なんて知らんもんね。もう少し読むと、ベトナム戦争サイゴン陥落前に起こった悲恋のスト-リ-...なんだか、悲しいお話らしい。

行くまで知らなかったが、この「ミス・サイゴン」ソウル公演は全員韓国人の役者さんである。イ-さんや、キムさんや、パクさんたち。スト-リ-上、ベトナム人とアメリカ人が出てくるのだけれど、全員韓国人なので、若干、区別がつきにくい。サイゴン陥落の直前、アメリカへのビザを求めて泣き叫ぶベトナム人たちと、それをあしらう米兵が同じような顔姿なのはどうもしっくりこない。そして、歌はすべて、韓国語に訳されていたので、歌の内容は、あらすじから想像する意外にない。だが、これらの点を補って余りある舞台設定、そして役者さんたちの演技、歌唱はすばらしかった。前述のビザ発給を争うシ-ンは、大使館の塀の中と外が、めまぐるしく変わる大道具の使い方で、見事に緊迫感を出していた。最後のヘリコプタ-が、アメリカ大使館にやって来て、そして飛び立っていくシ-ンは音響とビデオを駆使して、大迫力を出していた。それより何より、役者さんたちの熱演、大音量の熱唱、感情がほとばしる演技...素晴らしかった。韓国人は感情的な国民だといわれることがあるが、芸術性は感情を司る脳によってに大きく伸ばすことができると聞いたことがある。そういう意味で、韓国人には天性、ミュ-ジカルを演じる才があるのではないかと思う。悲しみや憎しみを、腹の底からの大声で熱唱することによって表す芸術性。ひょっとして、それは日本人には苦手なことかも知れない。ともすれば、悲しければ悲しいほど、静かになる国民性を持っているから...

戦争の残酷さ、誤解と悲恋、期待と絶望...決して楽しいはずのないスト-リ-なのに、見終わったとき、私は、作り物のショ-であるが故の、エンタ-テインメント性の高さに感心してしまった。子供を取り上げられ自殺したヒロインを見ても、「作り物のミュ-ジカル」だと納得することで楽しいと思えた。

でも、少し経って、私は、一人の会ったたことのない、でもいつも気がかりな、ベトナム人の少女、Diemのことを想わずにはいられない。Diemよ、君は幸せに向かうステップを見つけることが出来たのか?今、幸せに向かって歩いているのかと...

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コメント 16

krause

映画版は観ました。とても、良い内容でした。ミュージカルは、音楽のみ知っています(CDを持っている)が、音楽も良いですね^^。
by krause (2010-07-21 13:01) 

collet

ミス・サイゴンというと、本田美奈子を思い出します。
アイドル歌手だった彼女が心機一転ミュージカル女優としてデビューした記念作です。
日本でも大人気でロングラン公演でしたが、残念ながら、わたしは観てません~(>_<)

ところで、ドラマや映画にもミュージカル出身の俳優が沢山いるほどに、
韓国では以前からミュージカルが人気のようですよ。
それで日本から観劇に出掛けるファンも多く、
わたしの友人も何度か出掛けてますよ~(^_-)-☆

それはそうと、今回のヒロインは何方が?
あっ、雀翁さんにそれをお訊ねするのは野暮というものかしら~(;一_一)
by collet (2010-07-21 16:11) 

雀翁

krauseさん、

映画もあるんですね。とても楽しいミュ-ジカルでした。会場では、CDはなく、T-シャツを売っていました。

by 雀翁 (2010-07-21 18:21) 

雀翁

colletさん、

話に内容からそういう設定なんだと思いますが、ヒロインは線の細いか細い女性でした。私には本田美奈子の姿をイメ-ジできないので比べられませんが、たぶん同じようなタイプの人だと思います。
1日2度公演のロングランですから、役者さんは交代制をとっているようで、入り口には、「本日のキャスト」のようなものが張り出されていました。私が見たのは、ミス、キム?チ-?パ-ク?チョン?ハン?のどれかだったような気がします(正解確立80%くらい)。
意外だったのは、主演はミス・サイゴンではなく、ポン引きのおっちゃんだったことです。最後の舞台挨拶で、一番最後に出てきて、一番大きな拍手をもらってました。

by 雀翁 (2010-07-21 18:28) 

葵ママ

ミス・サイゴンはよく知らないけどマダム・バタフライなら知ってます(^ ^)v

韓国ドラマを見てて思うのは、似たようなお顔の人々(特に、九州方面では純粋に日本人であっても、金日成並にえらのはりまくったホームベース型の顔がうじゃうじゃ・・・) なのに、どうもノリが違うってことです。

最近、日本の必殺シリーズをリメイクした「必殺!最強チル」をDVD焼き&鑑賞したんですが、あんなあけっぴろげで派手で賑やかな「必殺」は初めてです。ただ、刺客(仕置き人とか始末人のこと)達の大半は過去に何やかにやあって、仁祖の長男である昭顕世子(清に対して友好的であったため、父王に毒殺されたと言われてる)の死にまつわるミステリーに関わっており、その事件の謎解きもお話の根幹ですね。

私自身は、どうもミュージカルが苦手です。何回か見る機会は会ったんですが、心の中で引きまくる自分がはっきり認識できるんですよねぇ。
by 葵ママ (2010-07-21 21:47) 

ももんが

ミス・サイゴン、あらすじしかしりませんが、さらにそれが韓国版となるとどんな塩梅なのか・・・と妙な興味をそそられました。
確かに、日本人より韓国人の方がミュージカルに適合した人種かもしれませんね。(私の勝手なイメージですが)
by ももんが (2010-07-21 22:48) 

青沢東(QMY)

ミュージカルになってるんですね。感情的な韓国の人ならではの迫力があって、言葉が分からなくても感動が伝わってきそうです。
韓国でも日本でも、配役はすべてその国の人がすることになるのでしょうが、例えばアメリカとかだったらベトナム人役は東洋人を起用するんでしょうか??人種のるつぼですし、そういうこともできるかもしれませんね。
by 青沢東(QMY) (2010-07-22 06:40) 

雀翁

葵ママさん、

マダム・バタフライ、邦名、「蝶々婦人」ですね。前から、「蝶々」なんて名前の人がいるのか疑問に思っています。私の憶測では、「蝶々さん」ではなく、たぶん「おちょうさん」なんでしょう。次郎長の奥さんも確か、「おちょうさん」でしたから。

ミュ-ジカルを楽しく見るコツは、マジにならないことだと思います。だいたいセリフを歌うなんて不自然なことは実際の生活上ありませんからね。ただ、セリフをそのまま「話す」より、「歌う」方が伝わるときもあります。私が、初めてそれに接し感動したのは、「Sound of Music」の「Climb Every Mountain」でした。

韓国の必殺シリ-ズなんてあるんですね。私は池波正太郎の原作が大好きです。

by 雀翁 (2010-07-22 08:38) 

雀翁

ももんがさん、

あらすじを読んでいきましたが、韓国版の公演もまったくその通りに運んでいました。ですから、基本的なところはオリジナルと同じなんでしょう。でなければ、権利を持っている所が公演を許可しないでしょうから。ただ、表現面では、演ずる国(人)によって、多少の違いはあるんでしょうね。私は、ほとばしる感情表現に痛く'感心しました。

by 雀翁 (2010-07-22 08:56) 

雀翁

QMYさん、

今回のミス・サイゴン韓国公演は全員韓国人の配役だったと思います。日本でも、劇団四季などがいろんなミュ-ジカルをしていますが、あれも日本人による日本語化された公演になっているんじゃないでしょうか(まったく、知りませんが)。やはり状況設定があるので、ミス・サイゴンがブロンドのブル-・アイズだったり、ジャマイカのレゲエ娘だったりしたら、ちょっとあわないでしょうね。黄色の縦じまの服を着て風船を持った人も無理かと思います。
by 雀翁 (2010-07-22 08:57) 

beluga

ソウルで舞台演劇を何度か見る機会がありましたが、僕も体全体で表現する韓国の舞台俳優の迫力はすごいと思いました。
by beluga (2010-07-25 04:29) 

Bonheur

>>このところやたら、コンサ-トに通っている。

羨ましいです。最近は、舞台へ足を運ばず、コンポやウォークマンで複製品を聞くぐらいです。
スイスでは、おなじみの、地元住民の方々のウィリアムテル劇でもふらっと観に行こうかしらと思っています。
しかし暑いですね・・・雀翁さんの夏休みはいつからでしょうか?
なんだか精神的にだらっとしてしまいます。キリっと引き締まりたいです。
by Bonheur (2010-07-25 17:55) 

雀翁

belugaさん、

ご存知のようんびソウルでは、ナンタやジャンプのようなロングランのアクション・ステ-ジ(って言うんでしょうか?)が続いています。これらのすべてで、少なくとも舞台に立つ人たちの才能に大いに驚かされます。

by 雀翁 (2010-07-26 08:08) 

雀翁

Bonheurさん、

タイやスイスでは、いいとこ2~3ヶ月に一度、そういう機会があればいい方でしたが、ソウルではたくさんのホ-ルで、いろいろなステ-ジがあります。選ばなければ、毎週何か見に行けます、ありがたいことです。この夏、あと2つ見に行こうと思っています。

氷河特急の事故に衝撃を受けています。世界一正確で安全と言われたスイスの鉄道での事故は、とても残念なことです。さらに、日本人の方が犠牲になられたのも痛恨の一時です。それだけ、スイスに行かれる日本人がいるということの裏返しなのでしょうが。気をつけてくださいね。
わたしの休みは、人が少し減った?ころ、8月も後半(減ってないかなあ?)です。

by 雀翁 (2010-07-26 08:14) 

nomu

去年勤務していた小学校の吹奏楽部が゜、コンクールで「ミス・サイゴン」を演奏しました。すごくドラマチックで、途中ヘリコプターのプロペラの音をパーカッションで表現する部分は圧巻でした。
日本では、今は亡き本田美奈子がキム役で評判になりました。
一度、観てみたいミュージカルです。
by nomu (2010-07-29 15:06) 

雀翁

nomuさん、

小学校の吹奏楽部が演奏できるんですね、すごい。指導者の努力の賜物でしょう。
チャンスがあったら、是非見てください。スト-リ-はとても悲しいですが、エンタ-テインメント・クォリティ-の高い作品だと思います。

by 雀翁 (2010-07-29 18:00) 

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